SERC(Software Evolution Research Consortium)

研究グループ紹介

四方山話を通じてメインテナンスを考える ~メインテナンスの勘所~

リーダー:三輪 東

Aグループのメインテナンス・エンジニアに対する基本的な考えは以下の通りです。

  メインテナンス・エンジニアは常に高いレベルを持続しなければならない。
  現行システムを継続し、同時にエンハンスの新規開発もおこなえる能力が求められる。
  技術スキルのみならず、さまざまな人間系スキルも必要になる。
  環境の変化に適応しながら、継続した進化を支えるのがメインテナンス・エンジニアである。

今期もこれを実現すべく「四方山話を通じてメインテナンスを考える」をテーマにAグループは活動します。

  100のシステムがあれば100のメインテナンスが存在します。
  これは、あるエンジニアには当たり前のことが、別のエンジニアには新たな発見になる
  可能性を示唆しています。
  であれば、それに対して○×を付けるのではなく、様々なケースを前向きに検討する方が
  有益です。すると、実にいろいろなケースやノウハウに出会うことが出来ます。

このように、毎月の定例会にて自由に議論し、個々のテーマを深めてもらうことを目的としています。

実際に始めてみると面白いもので、アジャイルやウォーターフォール、リーダーシップやコミュニケーション、組織運営、営業戦略など、様々な話題が出てきます。是非、その意見交換を楽しんでください! 四方山話ですから、話題は発散し、しばしば脱線します。しかし、突然はっと気づく瞬間があります。自分では思い描けなかった発想が、自身の考えと結びつく瞬間です。それは、自らの考えが進化する瞬間です!

昨年の研究テーマを見ても、様々な論点で議論されているのが、Aグループの特徴です。

 - 多様な保守作業をどうアジャイルするか?
 - 進化している保守
 - レビューにおける残存欠陥の迅速な推定
 - ストレスを許容するメンタルのあり方
 - 情報伝達のサイクルづくり

現在のスキルレベルは問いません。なんだか面白そうだと感じてもらえれば、それが一番です。 研究活動を始めてみたいけど、何をすべきか分からないという方も大歓迎です。決まりはありませんので、会話を通じて、自身のテーマを見つければよいでしょう。参加することから始めましょう。

どの分野のソフトウェア・メインテナンスかということも一切問いません。様々な視点や意見を歓迎します。 自由な発想の四方山話 自由な発想の四方山話 自由な発想の四方山話 を通じて、 新しい発想 に出会い、共に 進化を楽しみまょう!

詳細はSERC_Aグループ_20151205.pdfを参照ください。


活動テーマ「保守作業改善の基盤技術調査」

リーダー 石川 雅彦

 ソフトウェア資産の増大やソフトウェア実行環境における外部モジュールへの依存度の増大,またソフトウェアライフサイクルの長期化により,ソフトウェア保守エンジニアの対応範囲は増大複雑化の一途をたどっています. 加えて,一旦リリースされたソフトウェアはユーザからの継続的な要望に応えるために絶えざる進化が要求されています. このような状況に対処するため,本グループでは、保守作業改善の基盤技術に焦点を当てて研究活動を進めてきました.一例を挙げれば;

  • ソフトウェア可視化ツールの研究と紹介
  • ソフトウェア進化・保守研究に関する最新動向の調査と紹介
  • 保守業務の成果物と改善点・課題に関する研究
  • ソフトウェア保守の現状に関する,一般企業へのアンケート調査

 などがあります.しかし, 本グループの調査研究はこれだけに留まりません.活動は基本的には,研究員各人の興味と動機に基づいて進めていきます.昨年度の研究は「各人が好きなことをやる」をテーマに据えました.今年度のテーマはキックオフ合宿までに決定するつもりですが,スタンスは基本的に変わらないでしょう.他の研究員のテーマに興味を感じて,そのテーマを手伝うのもよいでしょう.様々な背景や経験を持つ研究員同士で,必要に応じて,情報交換を行いながら活動を進められることが参加のメリットとして挙げられます.

問題意識を持った各位の積極的な参加をお待ちします.

Cグループ:「10年後のソフトウェア保守を考える」

リーダー:伊藤 順一(中央コンピューター株式会社)

サブテーマ):ソフトウェア保守プロセス標準化に向けた取り組み

 Cグループでは、「10年後のソフトウェア保守を考える」をメインテーマ、「ソフトウェア保守プロセス標準化に向けた取り組み」をサブテーマとして、ソフトウェア保守の研究を続けています。

 4年前、定年を迎えるベテラン保守技術者からの問いかけ、「10年後のソフトウェア保守を考えたとき、情報技術が急速に発達している中でソフトウェア保守を行なっている若手保守技術者に、ベテラン技術者は何を伝承・継承しておく必要があるのか?早く確実にするにはどうすればよいのか?」から研究活動がスタートしました。

 若手保守技術者に知識や技術を早く確実に伝承するためには、ソフトウェア保守の標準化を進めることが効果的であることを知り、標準化を進めるためには、保守現場の状況を可視化する必要があると考えました。可視化を進めるために、JIS規格である「ソフトウェア技術-ソフトウェアライフサイクルプロセス-保守JIS X 0161:2008」を基にした、ソフトウェア保守プロセスチェックリストの作成に取り組むことになりました。

 Cグループでは 、JIS規格の保守プロセスにある6つのアクティビティを毎年1つずつチェックリスト化し、研究員の保守現場でのチェックリストの適応評価を行なっています。

 今までに、JIS規格の1番目のアクティビティである「プロセス実装」について、68項目のチェックリスト、2番目のアクティビティである「問題分析及び修正の分析」について、40項目のチェックリストを作成してきました。

 今年度の研究活動は、昨年度から取り組んでいる3番目のアクティビティ「修正の実施」と4番目のアクティビティ「保守レビュー及び受入れ」のチェックリスト化に取り組みます。「修正の実施」は「開発プロセスを修整」しソフトウェアの保守開発を行なうことになるため、開発プロセスのアクティビティも一部チェックリストに反映することを考えています。

 チェックリストは一般的には、ミスを犯さないための消極的な手法だといわれています。しかし、Cグループが考案したチェックリストは、保守現場に新しい視点を与える積極的な内容となっています。JIS規格に定義されている項目だけではなく、研究員の保守現場での実例も合わせて議論し解釈を加えることで、保守現場のソフトウェア保守プロセス標準化に役立つチェックリストを目指して行きます。

 若手保守技術者への知識や技術の確実な伝承・継承にお悩みの方、ソフトウェア保守の品質向上や生産性向上に興味のある方の参加をお待ちしております。


詳細は、SERCキック合宿_C-Group発表資料.pdfを参照ください。

ソフトウェア保守の仕事、楽しんでいますか?

D グループ:大島 道夫

D グループは、「SERC が考える保守とは」をテーマに、SERC の内外に向けての情報発信・啓蒙活動を行っています。

考えますと日頃からソフトウェア保守の活性化について、いろいろ考えていらっしゃる方も多いと思います。

 しかし、

  1) 一人で考えていてもよい方法が思いつかない。
  2) 考えをまとめる、整理する時間がとれない。
  3) 成果物を作成する時間がとれない。

などと思い悩んでしまう場合があります。こんな時そこ、悩みを同じくする仲間が必要なのです。SERC は、その仲間です。ソフトウェア保守への疑問、問題への対策など、豊富な保守現場経験や知見から有益なアドバイスをもらうことができ、ソフトウェア保守研究を始めるにはうってつけの環境です。また経験豊かで様々な分野のベテラン研究員が多いのも当グループの特徴となっています。さらに毎月行う定例会の後には、情報交換会(懇親会)があり、いつも保守談義に花を咲かせています。アルコール好きの人も下戸の方も大歓迎です。

是非、この機会にSERC/D グループに参加してみませんか!
25 年次(2016 年)は、今迄の活動成果をさらにブラッシュアップすべく、以下のテーマで月次で活動予定です。具体的な内容は、初回の作業部会で決める予定です。

 
(1) ソフトウェア保守のQCD を高めることを目指したソフトウェア保守プロセスの改善活動等
(2) ソフトウェア保守技術者の技術力向上、および業界・社会的な地位の確立を目指した「ソフトウェア保守技術者認定試験」の実現に向けた活動
(3) 個人研究

これは、グループ内の個人で取り組む研究です。自分のノウハウの整理や深掘りは、日頃は、忙しくて、なかなか取り組めません。しかし、「個人研究をします」と自社内やグループ内にコミットメントすることで、時間をつくる意識が高くなり、その結果を出すことが出来ます。私もグループのベテランメンバーからの支援を得ながら研究成果を出すことが出来ました。個人研究は、自分のノウハウを整理、深掘りできる絶好のチャンスです。

(4) 対外活動

① SERC フォーラム開催(日程は、別途計画)
    D グループの活動を一般の方に報告、相互研究するフォーラムです。
② ソフトウェアシンポジュウムへの参加(2016 年度は、鳥取県米子市にて開催予定)


詳細は25年次(2016)Dグループ計画書.pdfを参照してください。