SERC(Software Evolution Research Consortium)

幹事の挨拶

去る2015124日に開催されましたソフトウェア・メインテナンス研究会(SERC)第25年次キックオフ全体会議において,今まで25年に渡りSERCの活発な研究活動の継続・発展にご尽力された岸田初代代表幹事の後任として,代表幹事に就任いたしました。

SERC創設の翌年次以降,幹事を歴任させていただいた身ではありますが,なにとぞご高承のうえ今後ともより一層のご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

さて,ソフトウェア(デジタルコンピュータのプログラムコード)が誕生してから早や70年以上が経ちます。現在では,プログラムコードや関連文書だけでなく動作を制御するパラメタ・各種マスタデータもソフトウェアに含むといわれています。

稼働中ソフトウェアの量は,情報技術の急速な適用範囲拡大および既適用分野での機能強化ニーズ増大で,既に膨大になり,今後も急速に増大し続けていくと予測できます。この膨大な稼働中ソフトウェア(プログラムコード,関連文書,パラメタやデータ)をメインテナンスする技術者が必要であり,多くのソフトウェア技術者がその対応に従事しているはずです。しかし,その実態・実像・成功や失敗の事例など,その作業量の多さに比べ,表に出ることが少ない状況がソフトウェア誕生以来続いているといえます。

 

SERCは稼働後発生するあらゆる変化に対応するためのメインテナンスを,ソフトウェアに対する進化(evolution)作業と捉えています。さまざまな変化に遭遇して,稼働中ソフトウェアで新たに発見される潜在不具合,利用者の新たな不満や要望などがあらわれます。それらに対応するプロセス,技術,技術者の育成などについて,SERCはこれからもメインテナンスの多方面に渡る研究を活発に続け,積極的に公開していくことを目指します。

2016年 新春

 ソフトウェア・メインテナンス研究会

 代表幹事 増井和也