SERC(Software Evolution Research Consortium)

代表幹事 2017年新年のご挨拶

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新年のお慶びを申し上げます。

2017年はソフトウェア・メインテナンス研究会(SERC)が発足し27年に至ります。その間,ソフトウェアの保守・進化(M&E)を行う(既存ソフトウェアの現状価値をさらに高める)作業への認識は,残念ですが一向にポジティブ評価になっていないように私には感じられます。

この状況が長年続くのは,既存ソフトウェアに対するM&Eの重要性を,社会全体に対してアピールするSERCの力量の不足にほかなりません。私がSERC代表幹事を拝命して2期目となる本年は,既存ソフトウェアへの保守・進化(M&E)といった作業価値への評価をさらに高める活動をより活性化していきたいと考えております。

ソフトウェアの不具合によりシステムの大規模障害や情報漏洩が発生することで,当該システムの存在価値の高さに比例し,システムのオーナーが莫大な損失を被る恐れがあります。

システム障害や情報漏洩を未然に防ぎ,発生時の影響を最小限にするため,また,さまざまなシステムを取り巻く環境の変化に適応するため,日夜既存ソフトウェアに向かいM&E対応を担っている多くのソフトウェア技術者がいらっしゃいます。

中長期的には,その人たちがソフトウェアの新規開発で得られる以上の高いモチベーションをもち対応できる社会的コンセンサス醸成を目指し,まい進する所存です。

最後に,本年も多くの方々によるさらなるSERCへのご支援・連携を賜りますようお願いを申し上げ,新年のご挨拶とさせていただきます。

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ソフトウェア・メインナンス研究会 代表幹事 増井 和也